バッキバキになったZenFone Max (M2)のディスプレイをド素人が交換した結果・・・

行きつく先は光か、それとも闇か。

ヒザ上0センチで致命傷でした。

大してアプリやゲームをする訳でもないのでスペックはそこそこでOKなスマホを探していたところ、バッテリーの持ちやコスパの良さに惹かれてMVNOの契約と共に我が家に降臨したZenFone Max (M2)
スマホしかりガラケーしかり「こんな機能使わんし・・・」といった余計な機能がピュアAndroidのおかげかほとんど無く、思いのほかサクサク動いてくれて非常に満足している逸品です。カスタマイズ好きな性分もあってホントに使いやすいですよコレ。

・・・が、遡ること約5か月前の2019年末、うっかり手を滑らせて地面に落としてしまったからさぁ大変。一応ガラスフィルムと背面カバーは付けておいたのですが

当たり所がよろしくなかったのか画面いっぱいに大きなヒビが。ちなみに落とした高さが地面からヒザ程度の高さでして、まさかこんな高さで一発終了になるとは思わなんだ。

それでも何とかだましだまし使っていたものの、いよいよ記事冒頭の画像のような状態までヒビ割れが超進化。なお電源は入るものの
ご覧の有様です。手振れがひどい訳ではありません。精神的ダメージで心の横振れはひどいものでしたが。

んじゃ、いっちょやってみっか!

端末保証サービスも未加入だわ、新しく端末を購入するお金も無いわ、それどころかショップで修理するお金すらない、と無い無い尽くしでいよいよ精神面が暗黒に染まりつつあるころ、我らの伝家の宝刀Amazon様でLCDリペアパーツを発見しましてダメ元で購入、自前で修理することを決意。

約5000円くらいでした。商品到着後開封するとこんな感じ。
  • 交換用LCD
  • 精密ドライバー
  • プラスチックヘラ
  • 分解用三角ピック
  • 吸盤
と色々入ってますが力加減が分からず怖かったので吸盤は使いませんでした。という事で早速作業開始ですがまずはSIMカード、MicroSDをトレーごと外してからバックカバーを外していきます。
この画像の青い部分(バックカバー)を
こう、パカっと外します。・・・いや、外したい。でも中々外れてくれない。どうにかこうにか無理くり三角ピックを差し込んでグネグネ格闘します。
正直なところ今思い返してもどういう風にカバーを分解するのが正解なのかよく分かりませんが、作業当時は結構な力技でこじ開けてやりました。
むぎぎ・・・か、角さえ浮けばどうにかこうにか・・・
取れたあああぁぁあああぁあ!!!なおこれだけで30分くらい格闘してます。THE・不器用の極み。

バックカバー外しに比べれば内部は比較的楽々です。

続いて修理作業を進めるにあたって邪魔になりそうな内部のユニットやケーブルを慎重に外していきます。Zenfone Max(M2)のLCD交換はバッテリーを分離する必要がありませんので比較的内部の処理は楽な機種ではないかと思います。まずは上部にある指紋センサーを外します。
両面テープでくっついているだけなので再利用することも兼ねてゆっくりはがします。
はがすとネジが現れます。この隠されていたネジと両サイドのネジを外すことでバッテリーとディスプレイのフレキケーブルを押さえている金属プレートを取り外すことが出来ます。
はい。こんな感じですね。本体下部の方もカバーで覆われていてケーブルが外れないようになっていますので、このカバーも取り外していきます。
付属の精密ドライバーで6つのネジを外します。
外し終えました。が、カバーが外れません・・・んんん???いやいやよーく見ると
この「seal」と書かれた極小のシール、コレを剥がすともう1つネジが出てきます。あー危ない危ない。力任せに無理やり開けなくて良かったと胸をなでおろした瞬間です。

とまぁそんなこんなで
無事に取り外せました。これでようやく各種ケーブルが外せるようになりました。基本的にケーブル端子はファミコンのように上から差し込まれているだけなのでゆっくり持ち上げるようにして外していきます。

まず上部のバッテリーケーブル端子からいきますかの。
上部の金属プレートを外したことによって指紋センサーも取り外すことが出来ますのでついでに外しておきましょう。次に下部のバッテリーケーブル端子。
このケーブル端子のすぐ右にあるアンテナ端子も外します。そうしますと、
基盤も取ることが出来ました。結構カッチリとハマっていて全然動かないのでネジ止めされてるのかと思いましたが慎重にゆっくり、しかし大胆にウネウネと動かすとポロっと取れてくれました。

続いて上部左側のディスプレイ端子と
右に見える小さめの端子(これもバッテリー?)を外します。
はいオッケー。最後に下部のタッチセンサーと思われるケーブルを外します。
これ。最初に外した指紋センサーと同じく両面テープで張り付いているだけなのでゆっくりはがします。これにて下準備は完了です。いよいよ本丸のディスプレイ交換作業に入ります。

力こそパワー。

まずは内部本体から超強力な両面テープで接着されているディスプレイをはがします。
これを
こうじゃ。

ちなみに今回説明するにあたって初めてwin10の3Dペイントを使ってみたんですが3Dすら絵心が無いって事に驚愕しました。仕方ない。もう諦めるんだ自分。

なお事前に調査しましたところドライヤーなどで熱を加えながら作業したほうが剥がしやすいとの事だったのですが、もはやバッキバキのディスプレイにかける情けなど無くバックカバー同様に己の力のみで挑むことにしました。

ネタバレですがこれが後に残念な結果を生み出すこととなります
ではおもむろにマイナスドライバーをザクーン!!どうせ後に引き返せないんや、ガシガシいったれ!!とグイグイ上下左右に動かしていきます。

「ピキピキ、ペキペキ」と嫌な音を立てつつも徐々にペリペリ剥がれていくディスプレイ。語彙力が無いため擬音多めでお届けしております。マジ卍。

そして格闘すること数十分・・・ついに
おそよ精密機器であったとは思えない姿に成り果てましたがディスプレイを取り外すことに成功しました。あ、そうそう、
内部本体とディスプレイをくっつけていた両面テープは再利用不可ですのでしっかり除去しておきます。

この接着剤、オススメです

くまなく内部の清掃をした後に新しいディスプレイを貼り付けるんですが、この交換用ディスプレイを購入時にオススメとして出てきた

こちらの接着剤を購入。しっかりくっつけば接着剤はどれでも良さそうですが、しかしながらコレを買って良かったなーと思ったのが
ノズルが金属製かつ超極細なので狭い接着面にも非常に塗りやすかったです。比較用につまようじを置いてみましたがキャップについている針と見比べても圧倒的な細さです。縫い針よりも細いかもしれません。

両面テープがついていた箇所に慎重に接着剤を塗り終えた後フレキケーブルの納め方に注意を払いつつディスプレイを貼り付けます。
画像右側に見える穴にフレキケーブルを通しつつ貼り付け、圧着します。

緊張の一瞬!

あとは逆の手順でケーブルの接続、カバーの装着をしていきます。そしてとうとう完成したのであります。
どどーんと。ディスプレイの浮きも無く、見た目は非常に良い感じです!だが大事なのは中身だろ?おぉん?って事で祈るような気持ちで電源ON!!!


・・・。


・・・。


・・・。

完 全 勝 利 。

タッチパネルの操作問題なし。通話もネットも問題なし。もう感動を覚えるレベルで元の姿に戻ってくれました。良かった・・・本当に良かった・・・(涙)

しかし力業による代償も。

修理を敢行してから約1ヶ月が経ちましたが中身は未だに何の問題もなくキビキビ動作してくれております。

が、 力業で押し切った為やはり側面の外装にちょっとしたダメージが入ってしまいました
スマホ上部は特に問題無い感じですが
スマホ下部を見るとディスプレイを乗せる場所と言いますか、ディスプレイとバックカバーの間のプラスチックが欠けてしまいました。バックカバーとディスプレイを剥がすときに何かポロポロと黒いプラスチックが落ちてくるなーと思ってたんですが正体はコイツでした。

ただ個人的な感想としましては側面なんてまじまじ見る場所でもありませんし思った以上に気になりません。手帳タイプのスマホケースを使えばなおさら気にならなくなるかもしれませんね。

見た目が気になるというよりは落として割れるのはもう勘弁願いたいので手帳タイプのケース買おうかなぁ。

最後にお約束。

という事で初めての修理は大成功に終わりました。

が、ここまでやってしまうと次に何かがあった時もう修理依頼など受け付けてくれないでしょうし、直るのか、はたまた物言わぬ文鎮と化すのかヒヤヒヤしながら修理するよりはお金に余裕があるならASUSのストアなり正規の修理サポートをお願いした方が正直なところ絶対良いと思います。

てかそもそも端末保障サポート加入しときましょう。「後悔先に立たず」ってヤツですね。いやホントに。

お金も無いしどうにもならん!って方が最終手段として自力で直すのは個人的に十分アリだとは思います。ただしこの記事を読まれて交換を試された結果問題が発生しましても当ブログは一切の責任を持ちませんので、くれぐれも自己責任の上で宜しくお願いいたします。

それでは結びとしまして最後に一言。


バックカバーを外す作業はもうこりごりでござる